これらの記号は、チャットモデルが出力に使うMarkdownというプレーンテキストの書式言語です。アスタリスクは太字、シャープは見出し、パイプは表を表します。WordにはMarkdownパーサーがないため、記号を通常の文字としてそのまま表示します。貼り付ける前に変換すれば、正しい書式に変わります。
記号が実際に意味するもの
Markdownは、キーボードで入力できる文字だけで書式を記述するための約束事です。何もレンダリングしなくても文書として読めるように設計されています。チャットモデルがこれを使うのは、簡潔で曖昧さがなく、チャット画面で正しく表示されるからです。
実際によく見かける記号は次のとおりです。
| 表示されるもの | 意味 |
|---|---|
**bold** |
太字 |
*italic* または _italic_ |
斜体 |
# Heading |
見出しレベル1(シャープが増えるほど小さい見出し) |
- item または * item |
箇条書きの項目 |
1. item |
番号付きリストの項目 |
code を囲むバッククォート |
インラインコード |
> quote |
引用ブロック |
[text](url) |
ハイパーリンク |
| a | b | |
表の行 |
何も壊れていませんし、コピーの途中で文字化けしたわけでもありません。正しく書かれた指示が、それを解釈できない場所に届いただけです。
WordにはMarkdownパーサーがないため、記号は普通の文字として扱われます。
先に変換すれば、本物の見出し、太字、リスト項目になります。
Wordが読み取れない理由
Wordは書式を文書内の構造化データとして保存します。太字は文字列に付与された属性であり、前後のアスタリスクではありません。プレーンテキストを貼り付けると、Wordはすべての文字をそのまま受け取ります。Wordから見れば、アスタリスクは誰かが意図的に入力した句読点にすぎないからです。
このため、よくある回避策は期待どおりに機能しません。
- 形式を選択して貼り付け→書式付きテキストは効果がありません。クリップボードに保持すべき書式が最初から存在しないためです。クリップボードにあるのは単なる文字です。
- 検索と置換はアスタリスクを消せますが、太字にはならないため、書式を得るどころか構造を完全に失います。
- オートフォーマットは箇条書き記号など一部のパターンには対応しますが、Markdownパーサーではないため、
**bold**や## Headingには対応しません。
Googleドキュメントも同じ理由で同じように動作します。一方、NotionやObsidian、多くの開発者向けエディターはMarkdownを解釈します。そのため同じ貼り付けでも正しく表示され、Wordだけがおかしいように見えてしまうのです。
正しく書式設定された文章を得る3つの方法
どれを選ぶかは、書式が必要なのか、それとも消したいだけなのかによって変わります。
1. Word文書に変換する。 最も完全な方法です。MarkdownをWordに変換は、回答を本物の .docx に変換し、実際の見出しスタイル、太字、リスト、表を作成します。Wordのナビゲーションウィンドウや目次でも認識される形式です。出力がレポートになる場合や、他の人が編集する文書にはこの方法が適しています。
2. リッチテキストに変換して貼り付ける。 MarkdownをGoogleドキュメントに変換は、Googleドキュメント、Word、Outlookなど、HTMLの貼り付けに対応したエディターにそのまま貼れる書式付きリッチテキストを生成します。既存の文書に一部分を追加したい場合に便利です。
3. 記号を完全に取り除く。 メール、フォーム入力、CMSの入力欄、チャットメッセージなど、書式なしのクリーンな文章だけが欲しい場合もあります。Markdown書式を削除は、すべての単語を残したまま構文記号だけを削除します。検索と置換では安全に実現できない処理です。
3つともブラウザ内で動作します。アップロードは一切行われません。
出力の段階で防ぐ方法
最初からMarkdownを使わないようモデルに指示することもできます。たとえば「Markdown書式、アスタリスク、シャープ、箇条書きを使わず、プレーンな文章で回答してください」というプロンプトは、短い回答なら比較的うまく機能します。
ただし、思ったほど確実ではありません。長い回答では指示の遵守が徐々に緩みますし、手順や比較、データを含む構造化された内容では、それが最もわかりやすい伝え方であるため、モデルはリストや表に戻ってしまいます。回答に表が含まれるなら、その表は必要なものです。ただ、本物の表として欲しいだけなのです。
長文や構造化された内容については、事後に変換する方が確実な習慣です。チャット画面では読みやすい版を残しつつ、文書には正しく書式設定された版を得られます。
特に表の扱いに困っている場合は、表固有の注意点があります。ChatGPTの表をExcelに貼り付ける方法をご覧ください。
よくある質問
ChatGPTの文章をWordに貼るとアスタリスクが表示されるのはなぜですか?
アスタリスクは太字や斜体を示すMarkdownの構文です。WordにはMarkdownパーサーがないため、通常の文字としてそのまま表示されます。先にMarkdownをWord文書やリッチテキストに変換すれば、正しい書式に変わります。
ChatGPTの出力を書式を保ったままWordに貼るには?
先に変換してください。MarkdownをWordに変換すれば、実際の見出しスタイル、太字、リスト、表を持つ.docxが作成できます。MarkdownをGoogleドキュメントに変換すれば、既存の文書に直接貼れるリッチテキストになります。生の出力をそのまま貼ると、必ず構文記号が表示されます。
形式を選択して貼り付けでMarkdown記号は解決しますか?
いいえ。形式を選択して貼り付けは、クリップボードに既に存在する書式を保持する機能です。プレーンテキストのMarkdownには書式がなく、属性ではなく文字として書式が表現されているため、保持できるものが何もありません。
AIが生成した文章の##は何を意味しますか?
見出しを表します。シャープ1つが最上位の見出し、2つが第2レベルの見出しで、最大6レベルまであります。Markdownに対応したエディターではシャープが消え、その行がスタイル付きの見出しとして表示されます。
アスタリスクを検索と置換で消すだけではだめですか?
できますが、書式が適用されるのではなく削除されるだけです。太字にはならず、記号だけが失われます。Markdownを安全に削除するには、見出し、リスト記号、リンク、コードフェンスへの対応も必要で、専用ツールならこれらを一度に処理できます。